大船渡の津波23・6メートル

東日本大震災被害者数
死亡9811人
行方不明17541人
■大船渡の津波23・6メートルで昭和三陸地震に匹敵
東日本大震災津波の高さが、岩手県大船渡市で23・6メートルに達していたことが現地調査で分かった。1993年の昭和三陸地震津波で観測された大船渡市の最大28・7メートルにほぼ匹敵する。
 国内観測史上最大は、明治三陸地震津波(1896年)の38・2メートルとされる。2004年のスマトラ沖地震津波では、34・9メートルの津波の痕跡が見つかっている。
 「震源との位置関係などがあり単純比較はできないが、明治三陸地震当時より防波堤などの設備が整った中で出た津波のデータ。明治の津波より、今回の方が規模が大きかった可能性がある」としている。
 気象庁によると、津波の高さが2メートルを超すと木造住宅は全面破壊。鉄筋コンクリートビルは4メートル程度までは耐えられるが、16メートルを越すと全面的に破壊されるという。
(2011.03.11北海道新聞より抜粋)