輸入野菜が北海道産を脅かす

生産者シェア低下懸念 
 北海道内の農業関係者が増える輸入野菜に神経をとがらせている。消費低迷をよそに、今年上半期(1〜6月)の野菜の輸入量が5年ぶりに増え、その後も食品加工業界などの業務用を中心に増え続けているからだ。春の低温や夏の猛暑による国産野菜の不足が原因だが、円高も影を落とし、「このまま割安な輸入物にシェアを奪われかねない」との声も漏れている。
 税関を管轄する財務省によると、今年上半期の野菜輸入量は前年同期比12%増の134万5千トンと2005年以来5年ぶりに増加。春の低温や夏の猛暑で品薄となった国産野菜を補う形で伸びており7月も同3%増、8月も同12%増と増加傾向が続く。
 品目別では玉ねぎが同55%増(1〜7月)と突出し、キャベツ・カリフラワー類が同9%同(同)、冷凍ホウレンソウが同25%増(同)など葉物も増加。国別ではネギや人参などが伸びた中国からの輸入が約半分を占める。関係者によると「食品加工会社や外食チェーンが国産の代わりに輸入野菜に頼る傾向を強めている」という。
(2010.10.4北海道新聞より一部抜粋)
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