タバコスズメガの天敵カメムシ

害虫が来たら天敵にSOS 植物のタバコの葉の上で、ふ化して間もないタバコスズメガの幼虫を天敵のカメムシが攻撃する。
葉を幼虫に食べられたタバコが、SOSを発して呼び寄せる。
 植物の中には、害虫から身を守るために、自分で毒素を作る以外に、害虫の天敵を呼ぶ物質を出すものがある。タバコもその一例で、ドイツのマックスプランク化学生態学研究所のチームは、誘引物質を特定した。
 チームは、タバコの葉を切った際の青臭いにおいのもとになる物質に着目。スズメガが葉を食べて傷つけると、においのもとであるアルデヒドに一種が急増することを確認した。スズメガの口の中の分泌物と反応し、増加したとみられる。
 このアルデヒドを使った屋外のタバコ畑での実験で、カメムシを引き寄せる高い効果を確認した。
(2010.9.27北海道新聞より一部抜粋)