生涯賃金

生涯賃金は30歳で失業すると最大4割減
 試算は、厚生労働省の「2007年賃金構造基本統計調査」に示された正社員、非正規社員の平均賃金表に基づいて行われた。
 その結果、高卒の男性が18歳から60歳まで正社員として失業せずに勤めた場合、生涯賃金の推計値は2億4410万円だった。
 一方男性が30歳で失業し、1年後に非正規社員として再就職し60歳まで勤めた場合、生涯賃金は「失業なし」より38%少ない1億5170にとどまった。再就職時の年収が失業前より31%少なく、その後の年収も正社員より伸び悩むため。再就職先で正社員だと、生涯賃金の減少幅は22%に緩和された。
 失業年齢が40歳では、生涯賃金は再就職先で正社員の場合24%、非正規社員の場合34%それぞれ減少。失業時の年齢よりも、再就職先で正社員になるか非正規社員になるかが生涯賃金に大きく影響した。
(2009.07.25北海道新聞より一部抜粋)