シワやシミ大半は紫外線が原因

防げ光老化
 日差しがまぶしい季節になると、従来にも増して気になるのが紫外線。日焼けのほか、長年浴び続けるとシワやシミなどの光老化につながる。専門家は「肌の老化は加齢が原因と思われがちだが、大半は紫外線によるもので、かなりは予防できる」と強調する。
 紫外線による皮膚の急性障害には、短時間で赤くなる「サンバーン」とメラニン色素が徐々に増え黒くなる「サンタン」などがある。一方光老化は慢性の障害で紫外線に対する防御反応として皮膚が厚くなったり硬くなったり、色が付いたりする。これがシワやシミで加齢による皮膚の萎縮などとは異なる。活性酸素の発生によるタンパクやDNAへのダメージも慢性の障害だ。
 また、紫外線は免疫機能も抑制するためDNAの損傷で生じたがん細胞が増殖してしまう。
 紫外線に長時間じわじわ暴露されると、日光角化症というがんの前段階の原因になる。間欠的に大量の暴露を受けると、皮膚がんの中でも頻度の高い基低細胞がんや、転移する悪性黒子型黒色腫が起きやすくなるとされる。
 予防には、紫外線の強い時間帯を避けた外出や日傘、帽子、サングラスの活用、衣服の工夫などをする。
(2010.06.05北海道新聞より一部抜粋)