セブン&アイが全国で循環農業

店舗のごみ堆肥化→野菜を生産
 大手流通グループセブン&アイホールディングスは5月19日、2013年までに北海道を含む全国10地域で循環(リサイクル)型農業を手掛ける農場を設置すると発表した。傘下のイトーヨーカ堂の店舗で集めた食品ごみを堆肥化し、農場に供給。収穫した農産物を周辺店舗で販売する。
 ヨーカ堂が7月、農場の開設支援や食品リサイクル網の整備を行う農業事業会社セブンファームを設立する。全国10地域に農業者グループと共同出資する事業会社か、土地を所有する農業生産法人のいずれかの方式で事業主体を設立し、農場の管理や作物の生産、出荷を行う。
 現行の千葉の拠点に続き年内に神奈川県、茨城県に農場を開設する。北海道では来年以降、全12店のうち、7店が集中する札幌近郊に農場を設ける計画で、ジャガイモや玉ねぎなどを生産する。収穫した農産物は農場周辺の店舗で、自社ブレンド「セブンファーム」として安値で販売する。農場10カ所の総面積は約70ヘクタールになる見通し。
(2010.05.20北海道新聞より一部抜粋)