じゃがいもピルカ

じゃがいもに新戦力「ピルカ」
 北農研開発 収量増、病気に強い、皮むき容易
新たに開発された「ピルカ」。収量が多く、病害虫に強い
 独立行政法人・北海道農業研究センター(北農研、札幌)は、既存品種より収量が2割多い上に病害虫にも強いじゃがいもの新品種「ピルカ」を開発した。2012年度から本格的な栽培が始まる予定で、皮がむきやすいなど調理しやすい利点もあり、家庭でのじゃがいも消費の拡大も期待されている。
 「ピルカ」は、道内の主要品種の「男爵」「メークイン」より収量が2割多く、食味は「男爵」とほぼ同じ。芽の部分が浅いなど皮がむきやすく、煮くずれしにくいため、「家庭での調理に向いている」(北農研)という。昨年1月に道の優良品種に認定された。
 また、近年はジャガイモの根に寄生する病害虫「ジャガイモシストセンチュウ」の被害が各地で深刻化しているが、新品種はこの病害虫への抵抗性も強いという。
 現在、種イモを増産中で、2年後に本格的な栽培が始まる見通し。
(2010.07.06北海道新聞より一部抜粋)