水田や畑の価格下落

道内ピーク時の半値
 道内で水田の価格が下がり続けている。昨年の平均価格は10アール当たり27万5千円で前年比1・4%安となり、26年連続で下落となった。ピークだった1982年の52%の水準で、農産物価格の低迷や後継者難などが要因。畑の価格も下落が続いている。農地買収を進める農家にはプラスだが、農地売却で借金返済などを考える農家には頭の痛い状況となっている。
 畑の平均価格は10アール当たり0・8%安の12万7千円と低迷。2年連続の下落で、ピークだった84年の55%の水準となった。十勝管内が0・6%安の15万5千円となるなど畑作が盛んな地域でも値を下げた。
 調査は収量が平均的な水田や畑など北海道275ヶ所について、昨年5月の価格を基に集計した。価格下落の理由について、調査に協力した各地の農業委員会は「農産物価格が安いため」・「後継者がいないため」などを挙げている。
(2010.04.23北海道新聞より一部抜粋)