野菜王国北海道

 ◎農業王国・北海道。畑作などが日本一なのは有名だが、野菜も都道府県別で日本一を誇る。出荷額はここ数年、年間1600〜1700億円と米や畑作物で、日本の食料基地として押しも押されもしない地位を確立している。
 2008年北海道産野菜の収穫量は、玉ねぎが全国の50%を超えたほか、かぼちゃ、スイートコーンが50%に迫る。ジャガイモは「畑作3品」に数えられ、「野菜」には含まれないが、このほかにもダイコン、人参、ブロッコリー、アスパラガスが都道府県別で全国一だった。生食用のほかに加工用の需要が増えたことが生産増に結びついているが、寒冷地での栽培・保存技術の発達や品種開発など関係者の不断の努力が「王国」を築いたと言える。
○北海道が収穫量日本一の野菜と北海道内主要産地(7品目)
ダイコン全国1603800トン内北海道11・1% 千葉県11・0% 青森県9・0%
人参全国654900トン内北海道30・1% 千葉県18・2% 徳島県7・5%
かぼちゃ全国242700トン内北海道49・8% 鹿児島県6・1% 茨城県4・2%
スイートコーン全国266000トン内北海道46・1% 千葉県7・1% 茨城県5・5%
玉ねぎ全国1256000トン内北海道56・4% 佐賀県13・7% 兵庫県9・0%
アスパラガス全国30800トン内北海道17・3% 長野県13・8% 佐賀県10・3%
ブロッコリー全国136800トン内北海道15・4% 愛知県12・8% 埼玉県11・2%
○増えたもの、減ったもの
 食の洋風化が進んだことなどで、北海道内では、ブロッコリーやトマトなどが増えている。一昔前は輸入していたブロッコリーは1990年に474ヘクタールだった作付けが2007年には1880ヘクタールに増加。保存技術が進歩した枝豆も373ヘクタールから712ヘクタールに増えている。一方で、労働力不足や市況の低迷などからダイコン、キャベツ、アスパラガスなどは減少している。
北海道産野菜は全出荷量の53%が北海道外に移出されており、玉ねぎは86%、人参は81%、ダイコンは77%が北海道外に移出されている。
(2010.2.27北海道新聞より一部抜粋)
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