農薬や食品添加物はがんの原因ではない?

 最近は健康情報が氾濫していますので、3月20日に記載した日記に「がん予防の七ヶ条」の一〜七の注意事項を知っている人も多いでしょう。実行できているかどうかは別にして、トライしている人もたくさんいることでしょう。ただ、よく見るとチョット意外なことことに気づきます。一〜七のの中に、農薬や食品添加物が含まれていないことです。一般消費者に「ガンの原因はなんだと思いますか?」という質問をしますと「農薬」あるいは「食品添加物」と答える人が多いのです。
 日本だけではなく、世界中の多くの国で行われた調査で、農薬や食品添加物とガンとの因果関係を示す証拠はほとんど見つからないのです。ただし、このことは「農薬や食品添加物がガンの発症とはなんの関係もない」ということではありません。これらの化学物質の規制がきちんと行われておらず、いわば野放し状態になっている国や地域では「無関係」とはいえないという結果も出ているようです。
 欧米や日本のように、農薬や食品添加物の使用が法律で厳しく制限されている国や地域では、それらがガンの原因になるという証拠は見つかっていない、ということです。それよりも、前述の一〜七を(とりわけ喫煙を)守るほうがガン予防には有効だということになります。