農水省が自給率50%へ増産目標

農水省自給率50%へ増産目標 小麦2倍、飼料米70倍
 農林水産省は2010年3月11日、2020年度の主要作物の国内生産目標を明らかにした。現在41%の食料自給率(カロリーベース)を20年度に50%まで引き上げるため、小麦の生産数量を08年度比で2倍にするほか、飼料用米は70倍に急増させるなど、4品目で大幅な生産拡大を目指す。
 3月中に策定する新たな「食料・農業・農村基本計画」に盛り込む。目標は、小麦が08年度の88万トンから180万トンに倍増させ、大豆も26万トンから60万トンと2・3倍に拡大。飼料用米は1万トンから70万トン、米粉用米も1万トンから50万トンと「野心的な目標」(舟山康江農水政務官)を設定した。
 一方、主食用米については、人口減などの影響で26万トン減の855万トンを見込んでいる。
 目標達成に向け、二毛作の拡大や休耕田の活用などで延べ作付面積を69万ヘクタール増の495万ヘクタールに拡大し、耕地利用率を08年度の92%から108%に改善するとした。このため、農水省は水田利用の麦・大豆に10アール当たり3万5千円、米粉・飼料用米に8万円、二毛作に1万5千円を助成し、転作などを促す方針だ。
(2010.3.12北海道新聞より一部抜粋)