便秘3日以上出なければ・・・

便秘とは
 便の便の排泄が困難になって便が長い期間体内に滞っている状態をいう。毎日便が出ないといけないと考えている方も多いようですが、排便間隔は個人の環境、体質、生活習慣などによりさまざまです。何日以上便が出ないと便秘なのかと定義づけることは難しいのですが、日本内科学会では「3日以上排便がない状態または毎日排便があっても残便感がある状態」と定義しています。
便秘症とは
 便秘症と呼んだ場合は便秘によっておなかの張り、腹痛、残便感、食欲不振などの不快な症状が出現し、日常生活に支障を来すため治療の対象になってくる、という意味合いが含まれてきます。
 便秘はまず一過性便秘と徐々に進行して慢性化していく慢性便秘に分けることができます。【一過性便秘】は旅行に行ったり生活環境が変わったりして一時的に便秘になることで、誰でも何度かは経験があると思います。旅行から戻ったり生活環境に慣れたりすれば自然に改善するので問題にはなりません。問題となるのは【慢性便秘】であり、近年慢性便秘で悩む方が特に女性において増えてきております。
 慢性便秘で一つ注意が必要なのは【器質性便秘】(症候性便秘)と呼ばれているものです。これは腸になにか便の通過を妨げる病気が隠れているために発生する便秘であり、その代表例は大腸がんです。
 器質性便秘以外の慢性便秘は【機能性便秘】と呼ばれ最も多く見られるもので、狭義で便秘というと機能性便秘を指します。機能性便秘はさらに習慣性便秘(直腸性便秘)、弛緩性便秘(結腸性便秘)、けいれん性便秘(便秘型過敏性大腸症候群)、薬剤性便秘などに分類できます。
(札幌いしやま病院副院長)(2010.1.13北海道新聞より一部抜粋)
野菜ヤーコンの効能|ダイエット効果とカロリーや栄養のホームページへ進む