シンシアの作付け5割増

キリンが供給 仏産品種のじゃがいも「シンシア」作付け5割増
 キリンホールディングス(東京)は8日、グループ企業のジャパンポテト(東京)が種芋を供給しているじゃがいも「シンシア」の道内作付面積が、2010年度は09年度比5割増の90ヘクタールに拡大する見通しを明らかにした。首都圏の高級スーパーなどで需要が高まっている為で、11年度以降も道内での生産拡大を目指す。
【2010年度の道内90ヘクタール】
シンシアはフランス産の品種で、調理時に煮崩れしにくく、食感がなめらかなのが特長。加工用としてメーカーに供給するほか首都圏の高級スーパーや百貨店を中心に全国で販売している。店頭価格はLサイズ(1Kg前後)296〜396円程度という。
ジャパンポテトは2004年から、独自のマイクロチューバ(無菌大量培養)技術でシンシアに種芋を増殖し、全国の農協などに販売。2010年度の作付面積は、北海道と九州を中心に全国で2009年度から80ヘクタール増の280ヘクタールになる見通し。
 道内では、JA十勝池田町が高級スーパーの店頭で販売する青果用の作付面積を7ヘクタールから21ヘクタールに増やすほか、他の市町村を合わせて作付面積を90ヘクタールにするという。
 作付面積の拡大に伴って、道内の収穫量も2009年度の2倍近い3千トンになる見込み。
(2010.01.09北海道新聞より一部抜粋)