規格外野菜販売

ふぞろいが当然「野菜観」改めて(北海道上川管内鷹栖町の大学生・植西あすみ22歳)
 農林水産省が通常は「規格外」として処分される野菜の出荷を生産者に求める方向で検討に入った、との記事を読んだ。
 私は、子どもの教育では個性が大事だと言っておきながら野菜や果物には均一化を求めるのはおかしい、と常々思っている。
 一人ひとりの顔や性格が違うように、野菜や果物だって全部同じはずがない。それなのに、人間の都合で管理・選別される野菜や果物はかわいそうだ。
 記事には、「長雨や日照不足で値上がりが続く野菜の価格安定のため」とあったが、これを機会に、流通のあり方や私たちの「野菜観」を含め、食べ物と私たちのかかわり合いについて考えてみたい。
 私は、袋に入れられて整然と並べられている野菜よりも、むき出しでいろいろな顔のある野菜を眺めるほうがワクワクする。そうゆう個々の違いを大切にすることが、違った物の見方・考え方を排除したがる世間の風潮を変えることにつながると思う。
(2009.8.19北海道新聞読者の声より一部抜粋)
東京の市場で価格高騰 北海道産シェア高い野菜 天候不順 ジャガイモ5割高
 全国的な天候不順が農産物市場に与えた影響を探るため、農林水産省は5日、東京都中央卸売市場大田市場)の主要野菜の価格動向をまとめた。北海道を中心にした7月の日照不足・低温によって、ジャガイモ、ダイコンなど道産のシェアが高い品目の価格は高騰し、首都の台所を直撃している格好だ。
 とくに値上がりが激しいのは、ジャガイモ(道産のシェアは約40%)。3日の取引価格は1キロあたり199円と、平年比70%高まで上昇。4日も178円と同52%高となった。
 いずれも北海道産シェアが約70%に達するダイコンと人参は4日、それぞれ平年比41%高の107円、同29%高の152円だった。北海道産シェアが約10%のトマトも4日は34%高の289円。現在、佐賀産が主体のタマネギも43%上昇、今月下旬から入荷する道産が不振ならさらに高騰しそうだ。
(2009.8.6北海道新聞より一部抜粋)
◎ 農林水産省は11日、全国農業協同組合連合会(JA全農)など全国の生産者団体に、日照不足や低温で価格が高騰しているじゃがいも、タマネギといった野菜の出荷を前倒しするよう要請した。
 東京都中央卸売市場では品薄になったじゃがいもの卸値が平年の2・7倍、タマネギが2・1倍、ダイコンが1・3倍と高騰。野菜の供給量確保と、価格安定が課題となっている。
(2009.8.12北海道新聞より一部抜粋)