青函連絡船 悲劇忘れない

青函連絡船乗組員の法要
 1945年の函館空襲と1954の洞爺丸台風で被災した青函連絡船の乗組員の法要が函館山登山道入り口の慰霊碑前で行われる。主催する青函連絡船殉職者遺族会の渋谷武彦会長は「悲劇を風化させないため、一人でも多くの人に来てほしい」と市民の参加を呼びかけている。
 慰霊碑には空襲や台風で被災した青函連絡船の乗組員786人がまるられている。法要は函館空襲があった7月14日に合わせ、毎年7月に開いている。
 連絡船「松前丸」の乗組員だった父を空襲でなくした渋谷会長は「終航から20年以上たち、連絡船そのものを知らない子供が増えている」と話し、若者の参加にも期待している。
(2009.07.03北海道新聞より一部抜粋)