活性酸素除去食品

野菜のパワー「ファイトケミカル」を積極的に
「野菜をたくさん食べるように」。昔からいわれてきたことです。ホウレンソウ、ブロッコリー、人参などの緑黄色野菜には、ビタミンやミネラルなどの栄養素が豊富に含まれています。ところが、最近の研究で、抗酸化作用や免疫機能を調節する働きなどが、淡色野菜にも多くあることがわかってきました。
 ファイトケミカルという言葉を耳にされた方も多いと思います。ファイトケミカルは、ビタミンやミネラルとは異なる、野菜の機能性成分(非栄養素)のことです。
 ビタミンやミネラルなどの栄養素が不足すると、一ヶ月くらいから肌荒れや不眠、疲労など、体になにかしらの変化が現れます。
 ところがファイトケミカルは少しの期間摂取しなくても、とりたてて、体に変化は現れません。ところが、10年、20年という長い目で見ると、ファイトケミカルを摂取している人と、そうでない人との間で大きな差が出てきます。適量を摂取している人は、ガンや生活習慣病などの病気になりにくいことがわかってきたのです。
 なぜでしょうか?ファイトケミカルには活性酸素を無毒化する抗酸化作用があるからです。
 私たちの体の中では、つねに活性酸素というものが生じ、これが正常な細胞を攻撃します。抗酸化作用は、この活性酸素を中和して、私たちの細胞を守る働きをするのです。その結果、いろいろな病気を予防することができるのです。
一万種以上はあるだろうといわれているファイトケミカルの成分で、活性酸素除去食品はどのような野菜に含まれるのか主なものをとり上げてみましょう。
○イソイチアナート:キャベツ、ブロッコリー、大根などのアブラナ科の野菜に含まれており、発ガン物質を抑える。
ポリフェノールクロロフィル、カロチノイド:人参、セロリ、パセリなどのセリ科野菜に含まれており、ガン予防に対する有効性が注目されている。
○スルフォラファン:ブロッコリーに含まれ、発がん物質の体内への侵入を予防。特に芽の部分(スプラウト)はファイトケミカルの宝庫。
リコピン:トマトに含まれ、活性酸素を除去する。
ルテイン:ホウレンソウに含まれており、視力の衰えを予防。ガンの抑制にも有効。
○アリシン:ニンニク、ラッキョウ、ニラなどユリ科の野菜に含まれる独特の刺激臭で、抗ガン作用のほか、コレステロール中性脂肪を低下させ、血行を促進させる。
○ダイズイソフラボン:大豆に含まれ、骨粗しょう症更年期障害を予防する植物由来の女性ホルモン。
皆さん、これからの時代は、ファイトケミカルに注目です。
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