生活習慣病は食べる環境や食べ方に問題

生活習慣病は食べる環境や食べ方そのものに問題がありそうです。
 食事は私たちの生活の中で、どのような位置づけとなっているでしょうか。現代は、食べたい物を食べる時代かもしれませんが、嗜好を満足させるだけの食習慣は、肥満や栄養失調を招きます。ガンや心臓病に代表される生活習慣病が、働き盛りの中高年層に広がっているのはよく知られていますが、その原因の大半を占めるのが、食生活のアンバランスです。また、最近は、子どもたちにも生活習慣病予備軍が増加しています。
 食生活の欧米化がすすみ、まさに今は飽食の時代です。エネルギーや脂肪のとり過ぎだけがクローズアップされる傾向にあります。食べる環境や食べ方そのものに問題があるのではないでしょうか。次に「健康づくりのための食生活指針の生活習慣病予防編」(厚生省平成2年9月発表)をあげてみました。
1)いろいろ食べて生活習慣病予防
2)減塩で高血圧と胃ガンを予防
3)日常生活は食事と運動のバランスで
4)生野菜・緑黄色野菜でガン予防
5)カルシウムを十分とって丈夫な骨づくり
6)禁煙・節酒で健康長寿
7)脂肪を減らして心臓病予防
8)食物繊維で便秘・大腸ガンを予防
9)甘いものは程々に
いずれも、ごく当り前のことばかりですが、一つでも多く実行することが、生活習慣病につながります。
(「くらしの中の健康づくり」より一部抜粋)