有機栽培の農産物

フィンランド「安全」輸出に力
北国の大地が育てた安全な食品を世界の食卓へ。
甘味料「キシルトール」の開発で知られる北欧のフィンランドが、有機栽培で育てた農産物や無添加食品の輸出に力を入れている。
 食の安全への意識の高まりを追い風に、世界有数のブランドになった携帯電話のノキアに続けと、欧米や日本などに売り込みたい考え。ドイツや英国で展示会を開いたほか、五月には製品を紹介するウェブサイト「フード・フラム・フィンランド」を立ち上げる。
 近年、隣国ロシアや西欧で人気が出たのは、柔らかい食感で小円形のビシケット風パン「クリスピー・ブレッド」。有機麦で作る高繊維質で低コレストロールの食品として、英国では大手スーパーに並ぶようになった。ブルーベリーの仲間で、抗酸化物質アントシアニンの含有量が多い「ビルベリー」も注目株だ。
 果実や野菜からとれる天然甘味料「フルーツシュガー(果糖)」はフィンランドが量産化。砂糖の代替品として糖尿病患者も摂取でき、高齢化などで普及の余地が大きいという。
 フィンランド予防医学の先進地で、遺伝子組み換え作物を嫌う食品業界の姿勢もあり「健康と自然食品志向では世界有数」(業界筋)という。ヘルシンキ有機栽培の食品会社を営むエリキ・ポイタニエミ氏は「わが国の食品で大自然とのつながりを実感してほしい」と話している。(ロンドン共同)
(2007.04.15北海道新聞
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