北海道東川町が全世帯に新米5キロ支給

◎全戸に新米5キロ 東川町・農協が「豊作祝い」
 【東川】上川管内東川町と東川町農協は、「過去最大級」とされる米の豊作を祝い、全世帯に町内産新米5キロを支給する事業に初めて取り組む。町を挙げて豊作を喜び合うとともに地産地消を促す狙いも。題して「大豊作記念米贈呈事業」。
 東川町農協が今年、集荷した食用米は約12800トン(約214300俵)で、昨年より2300トン増加した。町内の農業関係者によると21万俵を超えること自体まれで、正確な記録はないものの「開拓以来、1、2を争う大豊作では」とも語られている。
 これを受け、町と町農協は今月中旬以降、町内全戸の約3200世帯に東川産「おぼろづき」5キロ入り一袋(小売価格約2000円相当)の引換券を配り、町内スーパーなどで交換してもらう。費用560万円は、町と農協がほぼ折半する。
 さらに町は、住民税の非課税世帯で18歳以下の子供がいるなどの要件を満たす家庭の家族全員に5キロずつを贈呈する。対象は約1200人で、約200万円全額を町が負担する。
 自治体による米支給は、空知管内南幌町が昨年から「子育て支援米」として、子供一人に10キロずつ贈っているが、全世帯への“給付米”は「聞いたことがない」(道農政部)という。町や農協は「多くの町民に地元米を味わってもらう機会に」と期待する。
北海道新聞2008.12.6抜粋)