ビタミンD

◎ビタミンD
 ビタミンDは、カルシウムとリンを小腸から吸収するために絶対に欠かせないビタミンで、特に乳幼児の骨の形成に大切です。
また、血液中のカルシウム濃度を一定に保つ働きもします。カルシウムはほとんどが骨になりますが、一部は体液の中で神経伝達、脳・心臓・血管の働きなど重要な役割をはたしているのです。
 ビタミンDは、日光にあたると皮膚でもつくられますが、夜型生活の人や室内にこもりがちな人、紫外線を遮断する化粧品(日焼け止めなど)を常用している人は、食物からしっかり摂取しましょう。
【過剰症】
普通の食事で起こることはほとんどありませんが、サプリメントや薬で大量に摂取した場合に高カルシウム血症になったり、腎機能障害を起こしたりします。
【欠乏症】
子どもでは骨の成長障害が起こり、背骨や足の骨が曲がってクル病、X脚、O脚になります。成人では骨軟化症、高齢者では骨祖しょう症の原因になります。
【多く含む食品】
魚類、きのこ類に多く含まれ、特に豊富なのは干しきくらげです。毎日の食卓には魚料理を多くし、副菜にきのこ類や卵を使えば十分なビタミンDがとれます。