北海道有機農業協同組合

有機農業に取り組んできた有機栽培農家を集合。
「北海道は素材が良いのに料理に特色がない」。よくいわれることです。でも、それは大勢の人に提供する料理への苦言であって、どこにも負けない北海道素材とレシピはきちんと存在しています。それこそ「食は北海道に在り!」は過言ではありません。
 2001年の6月にJAS法が改正され、農産物をはじめ認定された有機食品には 有機JASマーク が付くようになりました。これまで農家が個々に取り組んできた有機農業も、定められた条件やプロセスを経て農水省に認可されなければ 有機野菜 と認められなくなったのです。
 そこで厚田村有機農業に取り組んできた長さんらが、これまでばらばらだった有機農家をまとめ、改正JAS認定へのサポートや有機農業の指導、有機農産物の販路拡大を目的として初めて「北海道有機農業協同組合」を立ち上げたのが2001年12月でした。「有機農業の成功には生産者と消費者間の信頼がベースになければ」と、農家だけでなく消費者の利益にもつながる組合をと、一般消費者も賛助会員として参加しています。「有機農業を北海道農業のもう一つの柱にしたい」。北海道では年間2000戸が離農している一方、新しい北海道農業の姿を有機農業に見いだす人も増えています。消費者側の価値基準ももっといろいろあっていい時代になったのかもしれません。
 従来の「規定通りのものを一定量、定刻に」式の流通になじまない部分が多いのが有機農業。「自然の力に任せることで化学肥料や化学農薬を必要としないのが有機農業の姿」と語る長さん。季節や天候に生産が「当り前」と受け止める消費者側の許容も大切です。
北海道新聞一部抜粋)
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