青函連絡船洞爺丸の慰霊碑改修

洞爺丸台風の悲劇風化させない 七重浜の慰霊碑初の改修。
 1954年(昭和29年)9月26日に来襲した洞爺丸台風の犠牲者を祭る「颱風(たいふう)海難者慰霊碑」(七重浜七)が市と函館北ロータリークラブによって改修された。改修は建立以来初めてで、「悲劇を風化させないようにしたい」と話している。
 洞爺丸台風では、函館港を出港した青函連絡船の洞爺丸など5隻が強風で転覆。乗員乗客合わせて1430人が亡くなり、七重浜にも多くの死者が打ち上げられた。慰霊碑は遺族らが翌年、浜の一角に建立した。
 函館北ロータリークラブは64年の創立以来、慰霊碑の手入れを奉仕活動の柱に位置づけている。碑の老朽化が進んだため、今年の「創立45周年」を機に北斗市に改修を提案。両者で計120万円を出し共同で改修。碑と周辺の土地は函館市の所有だったが、改修に先立ち北斗市に無償で譲渡された。慰霊碑前では26日午前10時から函館市仏教会が慰霊法要を営む。近くの七宝寺も同日午後一時から追悼法要を行う。
北海道新聞2008.09.18一部抜粋)