大粒大豆「タマフクラ」名産に育て

◎北海道立中央農業試験場開発の大粒大豆が道南で本格栽培へ。
 タマフクラは、高級黒豆で有名な「新丹波黒」と、道内産白目黄大豆「ツルムスメ」を交配させて開発。百粒の平均重量は、道内産白目黄大豆で最大の「ユウヅル」のほぼ1、5倍の60g以上あり、皮が割れる裂皮(レッピ)の発生が少ないのが特徴。「宝の玉のようになってほしいという願いと、ふっくらとした煮上がりから」(中央農試)、タマフクラと名付けられた。
 北海道は、秋が長く晩生種の栽培に適した道南での栽培を推奨。新函館農協は「タマフクラは大粒の新品種。差別化商品として新たな道南ブランドとなる可能性がある」と期待する。
 一方本格栽培が今年からとなるタマフクラは、まだほとんど無名に近いのが現状。このため、道南農試や渡島農業改良普及センターは「道南生まれのブランド米ふっくりんこに続く地域ブランドに」とPRの取り組みを本格化させている。
(2008.2.24北海道新聞より一部抜粋)