函館ベロタクシー運行開始

◎函館のベロタクシー運行開始
 ベロタクシーは、ドイツで開発された電動アシストモーター付きの三輪自転車。車体はリサイクル可能なポリエチレン製で、排気ガスを一切出さず環境に配慮した交通手段として注目されている。車両は動く広告媒体にもなり、欧州を中心に日本でも22カ所で運行されている。前席に運転手1人、後部席に大人2人が乗車でき、速さは平均時速約11キロと早歩きよりも少し早い程度。坂道の多い西部地区でも歩き疲れずに、ゆっくりと町並みを堪能できるという。
 初日は午前10時に金森洋物館前(末広町)から運行をスタート。オレンジと赤色などのカラフルな広告が施されたベロタクシーは、さっそうとベイエリアを駆け抜けた。茂呂社長自らドライバーとして乗車し、道行く観光客に声を掛けてPR。「期待を裏切らない走りで観光客に喜んでもらえるサービスを提供したい」と意気込みを語った。観光シーズンの本番に向け、さらに2台増車する予定だ。
 「ベロタクシーを通じて観光客に地元の人と触れ合う機会を提供し、函館の良さを売り込みたい」と地域活性化への思いも込め函館の魅力をアピールする。
 料金は1人15分2000円から。4月から11月まで運行する。不定休で天候などにより運休する場合もある。午前11時から午後5時まで、金森赤レンガ倉庫付近を中心に西部地区やJR函館駅付近を巡回する。乗車する際は走行中に呼び止めるほか、電話予約もできる。
函館新聞一部抜粋)