結構つらい痛風発作

◎健康診断の普及により高尿酸血症(血清尿酸値7mg/dl以上)が容易に診断されるようになった。
尿酸は腎機能が低下したり、利尿剤を使うことで上昇すると言われておりますが、尿酸のもととなるプリン体の取り過ぎが上昇の一番の原因と言えるでしょう。
プリン体はほとんどの食品に含まれておりますが、以下にに特に注意すべき食品を示しておきます。まず高プリン食品(100mg以上プリン体が含まれる)として、煮干し、カツオ節、イワシの干物や鶏・豚・牛のレバーなどがあげられます。中程度プリン食品(75〜100mg)として、スルメイカ、エビ、カツオ、タラなどが挙げられます。
さらに注意していただきたいのはアルコールです。アルコールにはプリン体が多く含まれますし、肝臓での尿酸の合成を促進します。また、アルコールが分解されてできるアセトアルデヒドは尿酸の排泄を妨げます。さらにアルコールの取り過ぎは脱水を引き起こし、これが痛風発作の引き金になりかねません。
血清尿酸値を下げるには、アルコールを控え、バランスのよい食事をとり、肥満にならないよう食べ過ぎに気をつけることが重要です。運動も良い効果をもたらしますが、脱水は発作の引き金になるので、水分を十分に補給しながら行ってください。
函館市北美原クリニック院長 遠藤 明太)のドクターコラムより一部抜粋。