あしたば料理 栄養 成分

あしたばの栄養成分と料理方法について
あしたばの新鮮なものは若葉色。古くなるほど濃緑に。
 あしたばは伊豆地方や伊豆諸島が主産地の特産野菜だが、出荷され、手に入りやすくなっている。
春先から6月頃が、葉がやわらかく、おいしい時期です。葉先が茶色になっていたり、緑色の濃いものは古いので、薄めの明るい緑色をしたものを選ぶようにしましょう。
あしたばを水洗いして水けをきり、ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存するとよいが、できるだけ早く食べるようにしましょう。
●あしたばの栄養成分(100g中)
○カロテン/5300μg(ビタミンA/880μg):あしたばはほうれんそうを上回り、野菜の中ではモロヘイヤに次ぐ含有量。体内で必要に応じてビタミンAに変換される。風邪予防、美肌づくりに欠かせない。必要以上は抗酸化作用で生活習慣病やがんを予防。
○ビタミンB2/0.24mg:野菜のなかでは優秀な含有量だが、ゆでると半減する。過酸化脂質を分解し、動脈硬化を予防する。あしたばはビタミンB群をバランスよく含むので効果は大である。
○ビタミンC/41mg:あしたばはみかんより多くビタミンCを含有する。ただし、ゆでると半量近くに減る。コラーゲンの生成を促し、肌にはりを与え、しみを予防する。
○ビタミンE/2.8mg:あしたばは100gで1日の所要量の1/3がとれる。強い抗酸化作用で、細胞の老化やがん化を防ぐ。血行をよくし、更年期の障害にも有効。
マグネシウム/26mg:あしたばは骨の強化、正常な血圧の維持、動脈硬化予防に働く。カルシウムとの理想のバランスは2:1から3:1.あしたばはカルシウム(65mg)とマグネシウムをバンスよく含んでいる。
○食物繊維/5.6g:あしたばは葉野菜のなかではトップクラスの含有量。便通をよくして大腸がんを防ぐ。有害物質を吸収して排泄させる。また、コレステロールを減らし食後の血糖値の急上昇を抑制する。
★あしたばのニコチアナミンを100%生かす料理方法は、ゆでる、炒めるなど、火を通すことで血圧降下作用が強まる。β-カロチンの吸収率も上がり、ビタミンCの消失も少ない。