札幌市民は野菜嫌い?

◎一日の必要量100グラム足りず。
 札幌市は昨年11月世帯状況や、食事の内容など栄養摂取状況と、健康状態や外食利用など生活習慣病について調査。無作為抽出した五百世帯が調査対象で、三百三十九世帯が協力。回答数は一歳以上が対象の栄養摂取状況が七百四十五人、十五歳以上が対象の生活習慣が六百八十四人だった。
 その結果、成人の野菜摂取量は平均で一日二百五十四グラム。国が必要としている三百五十グラムを大きく下回ったほか、全国平均二百六十七グラムに比べても低い水準だった。中でも二十代の男性は百八十七グラムと不足が目立った。同札幌市は摂取量が少ない原因として、朝抜きや外食の多さ、極端なダイエットなど食生活の乱れが進んでいるためとみている。
 栄養素別にみても、ビタミンA,B1、Cは男女とも五割以上が、カルシウムは七割以上で不足していた。同札幌市は「野菜や牛乳の摂取量の少なさが、栄養不足につながっている」と話し、今後は食べやすいメニューのPRを進め、市民の「野菜嫌い」克服を後押しする考えだ。
(2007.06.21北海道新聞