東京の熱帯夜3倍に?

◎2011-30年東京周辺では熱帯夜が3倍。
 地球温暖化の影響で2011-30年の東京周辺では、最低気温が27℃以上の暑い夜が約3倍に増え、冬の寒い日は約三分に一に減るとの予測を、国立環境研究所の江守正多温暖化リスク評価研究室長らのチームが発表した。
 世界の平均気温は今世紀末までに1.1〜6.4℃上昇すると予測されているが、近未来の詳細な予測は初めてだという。研究チームは「温暖化は遠い将来の問題ではなく、現在生きている多くの人が影響を受ける」と対策強化を訴えている。
 研究チームは、11年から30年に夏や冬の最低、最高気温がどう変化するのかスーパーコンピューターで試算した。
東京を含む300キロ四方では、最低気温が27℃以上の夜が1981-2000年の平均約5日に比べ約3倍に増えるほか、最高気温が35℃以上の猛暑日も同5日の約1.5倍になるという結果が出た。
(2007.07.03北海道新聞抜粋)