函館GWの行楽地

◎GWの行楽地、昨年より盛況サクラ見ごろと重なる。
○最長9日間となったことしのゴールデンウイーク(GW)は、2日に雨が降ったほかは行楽日和に恵まれた。サクラの見ごろも重なり、函館市内の五稜郭公園などのサクラの名所や七飯町大沼公園などの観光スポットは、大勢の行楽客でにぎわった。各地とも道内をはじめ近場からの来場が多かったようだ。
○市住宅都市施設公社によると、五稜郭公園の入園者は4月28日―6日の9日間で約14万2000人。昨年のGW期間(29日―7日)より約1万人増で、函館海洋気象台が満開を発表した4日は、一日の入場者としては過去5年間で最高となる約3万9000人に上った。夜桜見物は連休後半の3―6日に約1万2000人が訪れ、昨年の3―7日を約3700人上回った。
函館公園は約6万9100人で、昨年の約2万8500人より約4万人も多かった。同公社は「両公園ともサクラの見ごろが重なったおかげ。五稜郭公園は箱館奉行所庁舎復元工事がなければもっと伸びたかも」と話している。
○このほか、道警函館方面本部によると、松前町の松前公園は4月28日―5日で15万4100人(昨年比3万8100人増)。森町青葉ケ丘公園は3万1200人(同期間)で、昨年より4万6800人減。森町は、見ごろの時期と目玉のイベントが連休後のためとみている。
函館山ロープウエーは6万5087人で、昨年より6972人減。同社は「道内への観光客の入り込みが減っているほか、昨年に比べ、台湾からの観光客が減っている」と話す。
○昨年4月に新タワーがオープンした五稜郭タワーは7万1388人で昨年より457人減。同社は「道内の入場者が多く、全体の7割を占めた」という。
大沼国定公園でも、函館や道内各地から車で訪れる人が目立ち、駐車場は満車状態が続いた。自然公園大沼財団が管理する駐車場の利用台数は28日―6日で、普通乗用車が約3800台。昨年より約650台多かった。団体客を運ぶバスは、昨年より約40台少ない230台だった。同財団では「家族やグループが身近な場所で大沼を選んだ人が多かったのでは」とみている。
函館新聞抜粋)