メタボリック症候群

◎肥満を減らせ・・・欧州など53カ国が世界初の憲章
肥満対策を協議する世界保健機関(WHO)欧州地域事務局管内の欧州と中央アジア諸国、トルコなど53カ国の閣僚会議がトルコのイスタンブールで開かれ、「欧州肥満防止憲章」を採択した。高カロリー食品・飲料の広告規制などを盛り込み、設定では2015年までに肥満人口を減少に転じさせる。今回のような憲章は世界初だという。
憲章によると、同管内では大人の2人に1人、子どもは5人に1人が太りすぎで、毎年100万人が肥満は原因の病気で死亡。「肥満は地域最大の健康問題」と位置付け、食品から脂肪分や糖分を減らすことから、階段の上り下りの回数を増やすことまで呼び掛けた。
メタボリック症候群はウエストの周囲が男性で85cm以上、女性で90cm以上で、血中脂質、血圧、血糖のうち二項目以上が基準値を超えている場合に診断される。心筋梗塞脳梗塞などの動脈硬化疾患、糖尿病などが起きる危険性が高まる。
日本でも肥満は問題になりつつあり、内臓に脂肪がたまって心筋梗塞脳卒中などの生活習慣病に進行する「メタボリック症候群(内臓脂肪症候群)」の成人の有病者は約1300万人、予備軍は約1400万人(厚生省調べ)。ちなみに、国内での肥満の定義は体重(Kg)を身長(㍍)の二乗で割った体格指数(BMI)が25以上。身長1㍍70で体重が72㌔余のケースです。
一度計算してみて下さい。
道新スポーツ抜粋)