安全な農作物は適量の肥料から

道立道南農試場長が講演
衣食住の問題を消費者の立場から考える地域消費者問題懇談会が24日、函館市内の明治安田生命保険函館ビルで開かれ、道立道南農試(北斗市)の熊谷秀行場長が化学肥料、化学農薬の使用を控えたクリーン農業への取り組みについて講演した。
 懇談会は函館消費者協会と江差消費者協会でつくる道南消費者協会連合会が毎年1回開催しており、今年のテーマは「食の安全・安心と地産地消」。両協会の会員ら約70人が参加した。熊谷氏は道内の農業について、「全国に先駆けて1992年から化学肥料と化学農薬の軽減に取り組んできた。」と紹介。「農薬に比べ肥料は害になりにくいと思われがちだが、必要以上に与えれば土壌の硝酸濃度が高まるなどの影響がある。土壌診断や作物の栄養診断を行い、適切な肥料量を見つけることが安全でおいしい農作物をつくる秘訣だ」と力を込めた。
北海道新聞2006.11.26)抜粋
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