函館は過去4番目の暖かさ

◎函館 過去4番目の暖かさ…道南・冬期間気象状況
 函館海洋気象台は2日までに、函館、江差の冬期間(昨年12―2月)と、道南各地の2月の気象状況をまとめた。この冬は全国的に暖かく、道南でも58年振りの暖冬になった。江差では3カ月間の平均気温は1・8度で、1949年と同じ戦後最も暖かかった。函館市美原は同0・2度で、過去4番目の高さだった。また、江差では、2月1カ月の平均気温が平年より2・6度高い1・8度となり、過去最高となった。
 今冬の日本の平均気温は平年より1・52度高く、1949年と並び最も暖かい冬となった。気象庁は、暖冬の原因について、地球温暖化の影響のほか、寒気が南下しにくい大気の流れが続いたことと、エルニーニョ現象の影響で、冬型の気圧配置が現れにくかったことが重なり、記録的な高温と少雪になったとしている。
 降雪量は、函館で157センチ。平年309センチの半分だった。江差は84センチにとどまり、平年298センチの3分の1以下。
 雪は各地で少なく、八雲町熊石では過去最少の42センチだった。函館市美原は30センチで、過去10番目の少なさ。
 札幌管区気象台が2日発表した、3月の1カ月予報によると、高温傾向はまだ続く見込み。
 前半は、気温は高いものの、発達した低気圧の影響で全道的に雨や雪となり、大荒れとなる恐れがあるとしている。天気は数日の周期で変わり、気温は中ごろにやや下がり、後半はほぼ平年並みになるとしている。
函館新聞抜粋)