道の駅「なとわ・えさん」で「ごっこ汁」

ごっこに舌鼓、恵山でまつり
 函館市恵山地区の名物ゴッコ(ホテイウオ)の魅力を存分に堪能するイベント「第17回えさんごっこまつり」が18日、函館市日ノ浜町の道の駅「なとわ・えさん」で開かれた。天候にも恵まれ、ごっこ汁の試食や海産物の格安即売のテント前には、大勢の市民らが訪れた。 旧恵山町時代の1991年から毎年開いている恒例のイベント。2月が旬のゴッコは、近海では特に恵山産が美味とされている。同地区の家庭では、ごっこ汁のほか、天ぷらや甘露煮などに調理して味わうという。
 会場では試食用として、ゴッコの身をぶつ切りにし、ねぎやじゃがいもなどと一緒にしょうゆで煮込んだごっこ汁を、400食分用意。テントの前には長蛇の列ができ、早速白い湯気が立つ熱々のごっこ汁に舌鼓を打っていた。
 そのほか、生のゴッコ3匹が1000円など、ホタテやカキなど近海産の海の幸を格安で販売。実行委は「赤字覚悟だが、ゴッコの味をこの機会に広く知ってもらえれば」と話していた。
 函館バスの温泉入浴付きツアーで会場を訪れ、紅ザケのかまや、ぬかニシンなどを購入した市内昭和の主婦(53)は、「車もないのでバスツアーは大変ありがたい。値段も本当に安くて大満足です。ごっこ汁もおいしかった」と笑顔をみせていた。
函館新聞より抜粋)