増える食物アレルギー

◎こんな症状が起こりやすい。
○皮膚のかゆみや湿疹、腹痛や下痢、せきなどのほか、ショック症状が起こることもある。
○最も多いのは、卵、牛乳、小麦。そのほか、そば、えび、かに、果物などでも起こることがある。
食物アレルギーは3歳以下に多いが、20歳を過ぎて起こることもある。
●増加するアレルギー疾患
「食物アレルギー」とは、例えば、卵を食べてしんましんが出たり、そばを食べてせき込んだりなど、ある特定の食べ物を食べることによって起こるアレルギーのことです。
アレルギーの疾患には、「気管支ぜんそく」や「アレルギー性鼻炎」などいろいろなものがあります。近年、こうしたアレルギー疾患の患者さんの数は非常に増えており、現在、日本では、3人に一人がなんらかのアレルギー疾患をもっているともいわれます。
 増加の理由としては、戦後、食生活や生活環境が大きく変化したためと考えられています。こうした状況のなか、食物アレルギーの患者さんも、ほかのアレルギー疾患と同様に増加してます。食物アレルギーが増え始めたのは、1970年代からのことで、確かな数字はありませんが、受信する患者さんの数は、30年の間に約2倍に増えたと思われる。
同愛記念病院小児科部長 小向徳子)引用