定住促進で函館市

◎移住アドバイザー検討…定住促進で函館市
 3月から退職が始まる「団塊の世代」の定住促進に努める函館市は、移住者の経験などを移住希望者に伝えるアドバイザー制度の導入を検討している。体験者と希望者が懇談することで、移住者の目線に立った情報を提供する狙い。また、市定住化サポートセンターのホームページ(HP)の情報をさらに充実させ、気候や生活環境、交通機関など、欲しい情報がすぐ入手できる環境を整える。
 実際に移住した市民が移住希望者のさまざまな質問に答え、実体験を基に函館の良い点、悪い点などを伝え、すべてを理解してもらった上で失敗のない移住につなげてもらう。市企画部は「実際に移住してきた人の生の声なので説得力があり、生まれ住んだ市民には見えない函館の魅力もあるのでは」と説明する。
 市は民間企業と連携し、1週間から月単位の体験移住事業に取り組んでいる。体験メニューにイカ釣りなどを用意しているが、移住アドバイザーとの懇談なども加えることで、希望者が本当に知りたい生活情報を提供することにつながる。
 また、市へ移住アドバイザーから函館の魅力や改善すべき点を挙げてもらい、提言をまちづくりや定住施策に反映させることも考えている。
 HPの充実も移住希望者へのきめ細かな情報提供の一環。市のHP内にある定住化サポートセンターのサイトでは、函館の概略やライフプランの提案、移住者の声、体験移住の紹介、メールマガジンの発行など一通りの情報がそろい、物件に関しても不動産会社のページにアクセスすることができる。
(函館新聞抜粋)