レンタカー利用者にiPod貸し出し

◎レンタカー利用者にiPod貸し出し実証実験
 IT(情報技術)を利用して広域観光を提案する企画会社の函館ベンチャー企画企業組合は、レンタカーを利用する観光客にデジタル携帯音楽プレーヤー「iPod(アイポッド)」を無料で貸し出す実証実験を行っている。ホンダレンタリース函館空港前営業所の協力を得て実施。函館と七飯町・大沼の観光スポット情報を提供し、観光客から好評を博している。
 iPodの観光映像は、公立はこだて未来大学の学生らが制作。函館と大沼の観光スポットなど25カ所を取り上げている。「函館山」や「ベイエリア」などに分け、映像で紹介しながら、歴史や文化を紹介する。大沼のコンテンツでは、体験観光や自然など各テーマに沿って、ゆかりの人物が魅力を語る項目も。
 また、利用者を対象にアンケートを実施。「観光での予算は」「出発前での情報収集は」といった質問をはじめ、iPodについては「内容には満足したか」「レンタル料はいくらが妥当か」など計16項目を調査している。
 貸し出し用のiPodは10台を用意。20代の観光客が利用する姿が目立ち、昨年12月1日から25日まで開かれた「はこだてクリスマスファンタジー」のコンテンツが特に人気で、サービスに満足する人が多いという。
 ホンダレンタリース函館は、今後もサービスアイテムの一つとして導入を検討しており、「実証実験は12月末までの予定だったが、好評なので2月まで期間を延長した。今後の観光事業には必要なサービス」と語る。
函館新聞抜粋)