肥満や糖尿病はご飯食べて防ごう

◎食事のバランスと運動が大切・・・東京でお米サミット
 「脂肪の摂取を控え、ご飯をきちんと食べて肥満を減らそう」
お米サミットが東京で開かれた。テーマは「生活習慣病予防とご飯の役割」。
基調講演した専門家らは糖尿病や肥満、心血管病の予防には「ご飯を中心としたバランスの取れた食事が重要」と強調した。
 日本人は太っていないのに糖尿病などの生活習慣病になちやすい。糖尿病について「戦後50年間で患者数は50倍に。糖尿病ほど、ありふれていると同時に、軽く見られ理解されていない病気はない」と順天堂大学内科の河盛隆造教授。
 日本人は、家系的に食後の血糖値が高いときにインスリン分泌が少ない人が3〜4割もおり、こうゆう人は太っていないのに糖尿病になりやすく、注意が必要という。同教授は「ご飯は糖質とタンパク質をバランスよく含み、食物繊維も多い。消化・吸収も穏やかで食後の血糖上昇率も低い」とご飯を勧めた。
 脂肪を多く取り、運動不足で体重が100Kgを超えた中年の20人を対象に適度な運動とともにご飯を日に三度とらせた結果、三ヶ月で体重が6%減ったそうだ。「わずか6%だが、全身の脂肪は10%、内臓脂肪は16%も下がり、食後の高血糖が改善した。体重が大きくへらなくとも新陳代謝は劇的に改善する」
 5%の体重減で糖尿病発生が明らかに減り、7%減では60%も抑制できりとのデータも出ているという。