函館市の観光客増加

◎渡島、観光客5年ぶり増加
 渡島支庁は本年度上半期(4―9月)の管内観光客入り込み状況をまとめた。観光客の入り込み数(延べ人数)は、「新五稜郭タワー」のオープンや好天に恵まれ各種イベントが好調だったこともあり、前年度同期比4・9%増の708万1800人と5年ぶりの増加となった。また訪日外国人宿泊者数は、同1・6%の増の4万4586人とわずかながら前年度を上回った。
 項目別では、道内客365万100人(同5・3%増)、道外客343万1700人(同4・4%増)。日帰り客479万1900人(同7・5%増)、宿泊客228万9900人(同0・2%減)と日帰り客の伸びに対し、宿泊客は横ばいなのが目立つ。
 市町別では、函館市が330万4900人(同1・4%増)。新五稜郭タワーの開業効果やJR東日本が発売した首都圏からのフリーパスが好調だったことが押し上げにつながった。
 北斗市は45万2800人(同6・7%増)。各イベントが好天に恵まれたのと、合併初年度で宣伝効果が高まったとみられる。
 七飯町は123万9300人(同12・0%増)。航路新設によるアジア人観光客の増加と、昨年の愛知万博の反動により増加が目立った。八雲町は31万1800人(同40・4%増)。6月に「道立噴火湾パノラマパーク」が一部供用開始されたことと、「熊石あわびの里フェスティバル」が好天に恵まれた。
 訪日外国人宿泊者数は、台湾からの国際チャーター便の乗り入れが減少したものの、6月に函館―ソウル間の定期便が就航したため、1997年の調査以来最高を記録した。
 国別来訪者では台湾がトップの3万701人(同12・1%減)。韓国が5408人(同113・3%増)と定期便効果で倍増し、香港を抜き2位。以下、香港3466人(同12・9%増)、アメリカ1224人(同41・7%増)、シンガポール1080人(同63・6%増)、中国680人(同59・3%増)、ロシア328人(同160・3%増)となっている。
函館新聞抜粋)