函館の五稜郭タワー・グランドオープン

◎函館五稜郭タワー・グランドオープンまで1カ月
 ことし4月に展望台などが開業した五稜郭タワーでは、12月1日のグランドオープンに向け、急ピッチで準備が進められている。屋根と壁面の大半をガラスで覆うアトリウムは、市民や観光客が集う空間として活用。植栽部分には、昨年の愛知万博愛・地球博)で使用された冷却装置「ドライミスト」が3基備えられる。
 新タワー開業後に着手した旧タワーの解体工事は、7月末までに完了。8月からは、鉄骨造り3階建て、延べ床面積約1293平方メートルのアトリウムの工事が始まり、9月20日までに骨組みを完成させた。
 屋根と壁面に使用する複層ガラスは、厚さ約33・8ミリ、1枚当たりの大きさは最大で3・5メートル×1メートル、重さ130キロ。屋根の半分を占める大小201枚のガラスは1日までに設置され、2日からは壁面部分のはめ込み作業に入り、今月中旬までに終了する見込み。
 内部には、円形のベンチを巡らせた大小5カ所の植栽を整備。このうち3カ所に立てたポールからは水を噴霧し、室温を2度ほど下げる効果が期待され、利用客に清涼感を与える。
 12月1日午前9時にオープンする。
函館新聞抜粋)