40-50代のサラリーマンの妻600人を調査(3)

◎肥満解消が健康に重要
国立循環器病センター(大阪府吹田市)の医長、山岸正和さんの分析。
心疾患や脳疾患の基礎になる動脈硬化の主な危険因子は、「死の四重奏」と呼ぶ①高コレステロール血症②肥満③高血圧④糖尿病。これらは合併症を起こしやすく、重複して患うと死の危険性が高まる。だが、自覚症状がなく健康診断で発見しても放置する人が多い。
中でも肥満は、バランスが悪い生活習慣を示す一指標。結婚後に体重が10Kg以上増えた夫が35%もいるのはとても気になる。肥満は、正常体重に比べ死亡率が高いと言われ、日ごろから気をつけなければならない。肥満解消は健康維持に重要だ。
妻の77%が夫のコレステロール値を気にしていたが、数値を気にすることはとても大切だ。高コレステロール血症は動脈硬化の最大の危険因子。常に意識することによって、日々の生活を改善し心臓病や脳卒中になる危険性を回避できる。
生活習慣病は、遺伝的体質に加え、偏った食生活、運動や睡眠の不足、喫煙やストレスなどの諸要因が体に長年負担をかけて発病、進行する。しかし、毎日の生活に気を配ることで危険性は下がる。家族で生活改善に取り組むのが望ましい。
北海道新聞抜粋)