地域ブランド調査で函館市が全国3位

 コンサルティング会社「ブランド総合研究所」(東京)が全国779市の魅力度をランキング形式でまとめた「地域ブランド調査2006・市版」で、函館市が全国3位に選ばれた。道内では、全国1位の札幌に次ぐ好成績。昨年度の観光客入り込み数が484万3000人と、5年ぶりに500万人台を割り込み、観光産業の再生が叫ばれる函館にとっては、国内有数の観光地として根強い人気が裏づけられた格好だ。
 調査は、各市の特性を把握し、地域振興事業の策定などに役立ててもらおうと初めて実施。8月上旬の5日間にわたり、インターネットを通じ、全国の20―60代の男女2万4536人から回答を得た。
 評価項目は、全国779市に対する認知度やイメージなど103項目(1人が20市について回答)。「市の魅力度」では、「とても魅力的」を100点、「やや魅力的」を50点、それ以外を0点で採点し、平均値を算出した。
 函館市の魅力度は、57・6点で、横浜市と同じ全国第3位。1位の札幌市は60・5点で、2位は神戸市の58・0点だった。北海道は富良野(6位)、小樽(7位)もベスト10位に4市、20位以内に6市が入っている。
沖縄県那覇(9位)、沖縄(10位)が入り、人気の観光スポットが都市の魅力に直結していることがうかがえる。
 このほかの調査項目で、函館市が上位にランクされたのは、「産品購入意欲(食品)」が第1位を獲得。また、「観光意欲」「産品購入経験(食品)」「他にはない魅力がある」がそれぞれ2位だった。
 市商工観光部は「全国的に函館が周知されていることが証明され、ほっとしている。エキゾチックさが『ほかにはない魅力』につながり、グルメに対する評価も高く、うれしく思う」と話している。
 調査は「ブランド総合研究所」が実施し、「魅力度」や「居住意欲」など約100項目について聞いた。結果は自治体の観光や移住促進のための戦略づくりに役立ててもらう。
函館新聞一部抜粋)