じゃがいも新品種三種類開発

◎カラフルポテト色鮮やか後継3品種(北海道農業研究センター)収量もアップ
十勝管内芽室町独立行政法人・北海道農業研究センター芽室研究拠点は、黄、赤、紫のじゃがいも「カラフルポテト」の後継新品種三種類を開発した。従来品種より色が鮮やかになり、収穫量が向上した。同センターは「新品種でカラフルポテトが広く普及してほしい」と願っている。
男爵やメークインなど道内で生産される主要なじゃがいもは白か薄い黄色をしている。北農研はじゃがいも商品の選択肢を増やすことで生産・消費拡大につなげようと、南米と日本の品種を掛け合わせ三色のカラフルポテトを、2000年ごろから本格栽培が始まった。ただ、収量などに課題があり、後継品種の開発に取り組んできた。
 開発した3品種はいずれも従来より色が濃く、鮮やかになった。濃い黄色の「北海93号」は従来品種と比べ、収量が1割以上多いほか、老化予防効果があるとされるカロテノイド色素も2割程度高いという。生食での利用を想定している。
 赤色の「北海91号」も収量が1割以上アップしたほか収穫期が早くなり、栽培しやすいという。紫色の「北海92号」は従来品種と比べ、肝機能改善効果があるとされるアントシアニンを3倍含んでいる。 
北海道新聞抜粋)