函館湯の川温泉いさり火まつり開幕

◎はこだて湯の川温泉いさり火まつり開幕
 道内有数の温泉郷を舞台にした真夏のイベント「第41回はこだて湯の川温泉いさり火まつり」が8月19日、函館市内の湯の川温泉街で開幕した。日没後、松倉川で灯篭(とうろう)流しが行われ、川面をろうそくの明かりが照らしたほか、形に趣向を凝らすなどした、迫力満点の花火約3000発が夜空に打ち上げられ、見物客を楽しませた。
 用意された灯ろうは、約500個。ろうそくに火をともした後、川辺からそっと水に浮かべられた。海に向かって流れていく光景を眺めながら手を合わせる人の姿も見られ、辺りは奥ゆかしい風情と幻想的な雰囲気に。
 花火大会では、水中花火や仕掛け花火などが次々と披露され、大きな歓声が上がった。開花したときの形がイカやネコの顔に見える創作花火には、子どもたちが空を指差しながら笑顔を見せていた。
 また、高さ約8メートルから幅約120メートルにわたって火花が流れ落ちる「ナイアガラの滝」は、会場を一気に明るく照らし出した。そこに、縦3・6メートル、横1・8メートルのイカが登場し、来場者に“サプライズ”を巻き起こした。
 最終日の20日は、午前10時から湯浜公園(湯川町3)で、自慢の味覚を販売する「湯の川うまいもの市」や陶器市などを開催。午後4時からは、湯の川グランドホテルを出発して湯倉神社までを練り歩く、いさり火献湯行列や仮装行列などが行われる。
函館新聞抜粋)