遺伝子組み換え作物(1)

国際アグリバイオ事業団などによると、2005年のGM(遺伝子組み換え)大豆の世界の栽培面積は5400万ヘクタールで1997年の約10倍。大豆の全栽培面積の6割を占め、その半分以上は米国内だ。日本で供給される大豆540万トン(03年)のうち米国産は7割を占め、国産はわずか23万トン(4%)。
農作物や加工食品の原材料がGM農産物かどうかの表示義務が、JAS法改正により01年から実施されている。現在、表示義務があるのは大豆(枝豆、および大豆もやしを含む)、トウモロコシ、馬鈴薯、なたね、綿実の5種類の農産物と、大豆・トウモロコシを原料とする30種類の加工食品。GM(遺伝子組み換え)大豆を使った豆腐やみそは「遺伝子組み換え」の表示をしなければならないが、しょうゆ、サラダ油などは「発酵や加熱、分離などの工程で、組み込まれたDNAやタンパク質が分解される」として、表示が免除されている。
北海道新聞一部抜粋)