新鮮野菜函館「もぎたて市」

ホクレンショップ函館昭和店、野菜「もぎたて市」好調 種類豊富、安さ人気
 地場産の新鮮な野菜を生産者が直接販売する「もぎたて市」が、ホクレンショップ函館昭和店に開設されて3年余。昨年の売り上げは約7000万円で、道内でもぎたて市を開設するAコープチェーン約百店の中でも、他店舗を約2倍引き離しトップを誇る。生産者と直接結びついた農協系スーパーの強みを生かし、道南の地産地消へのけん引役を担っている。
 函館昭和店の「もぎたて市」は2003年春にお目見え。函館と近郊の農家約40戸が、毎朝その日にとれた新鮮な野菜を直接店舗へ運び込み、生産者の名を表示して販売している。
 トマトやキュウリ、トウモロコシなど旬の夏野菜が豊富に並び始めた今年7月の売り上げは、日照不足などによる道外産の品薄感も影響し、前年同月比20%増の一千万円。値段も市価より三割ほど安く、流通の少ないツルムラサキやコリンキーなど珍しい野菜も並び、年々好評を呼んでいる。
 同店青果担当の真鍋誉バイヤーは「函館は札幌の都心部などに比べ、産地が近いというメリットがある。作られている野菜も道南ではこの時期、約30種類と豊富なのが売上高に寄与している」と話す。買い物に来ていた主婦(68)は「他の売り場の野菜とも比較するけど、「もぎたて市」は生産者の顔が見えて安心」と話し、消費者の地産地消への意識も高まってきているようだ。
北海道新聞一部抜粋)