農薬に含まれる毒物タンチョウから検出

■堆肥場への散布自粛要請へ
【釧路】環境省釧路自然環境事務所は、毒性の強い物質「フェンチオン」を含む農薬が国の特別天然記念物タンチョウに影響を与えていることから、農家に対し、こうした農薬の堆肥場への散布自粛を求める方針を決めた。
同事務所によると、2001〜2003年に釧路管内鶴居村標茶町、網走管内女満別町で収容されたタンチョウの死骸計4体からフェンチオンが検出された。フェンチオンを含む農薬は、主に殺虫剤として堆肥場に散布される。堆肥場はタンチョウがミミズを求めて餌場にすることがあるため、タンチョウへの影響が懸念されるという。
(2006.03.23北海道新聞抜粋)