函館の特産品や名物

■函館の特産、全国で好評…市もパンフ初作製へ
 道や百貨店が主催する北海道物産展で、函館の特産品の売れ行きが伸びている。函館物産協会の昨年度の売り上げは18億5000万円で、前年度比7・9%増となった。同協会事務局によると、品質の良さや北海道・函館に対する好印象などが本州の消費者にあるという。市も「函館ブランド」の構築に向け、初めて特産品パンフレット作製に動き出した。
 昨年度、同協会が参加した北海道物産展は、道主催が34会場、百貨店主催が延べ149会場。場所は首都圏に限らず青森から沖縄まであり、塩辛やタラコ、スジコ、イクラ、だし昆布などの水産加工品や海産物が人気という。また近年はスイーツ(洋菓子)の売り上げも全道的に伸びている。
 「北海道・函館の恵まれた素材を生かした商品、との評価が百貨店の担当者から聞かれる」と同協会事務局は説明する。
 こうした評価を追い風に市は本年度、特産品のブランド化の足がかりを築き、周知や販売促進を図ろうと、特産品パンフレットを作製する。具体的な内容は今後詰めていくが、新鮮な農水産物や水産加工品など、函館のイメージが浮かぶような内容を考えている。
 個々の商品を前面に出せば企業間に不公平感を与えかねないことから、市商業課は「函館の商品イメージや“函館らしさ”をどう打ち出すかが課題」と語る。
 パンフレットはB5判、16ページオールカラーの案があり、初版は3000部を予定。完成次第、全国の物産展来場者や観光客に配布し、販路拡大を目指す。
函館新聞より抜粋