ヤーコン畑はなぜ雑草が生えにくいのか

 ある植物が他の植物の出す物質に感じて生育を抑えられたり、促進されたりする現象を『他感作用』といいます。
身近では未熟なリンゴと過熟なリンゴをいっしょにおくと、未熟なリンゴは早く熟されます。
あるいはリンゴ等から排出物質としてのエチレンはじゃがいもの芽などの伸張成長を抑える作用があります。
また、サクラの葉にはクマリンを生じる配糖体が含まれております。
これが桜餅の香りのもとになっておりますが、このサクラの木の葉は他の植物に対して微小量の毒があり(人に害はありません)抗菌性が高いと聞いております。(伊豆西海岸の大島桜が有名)
この微小量の毒のためサクラの木の下に置いたクローバの鉢植えが枯れたというのです。
このような『他感作用』はキク科植物に多いことから、ヤーコンもキク科植物なので他の植物が割り込めないようヤーコンの葉から毒素を出しているのではないかと私は推測しております。
もちろんヤーコンの葉は大ききくて背丈も高いので、日陰になることから雑草が生えにくいのも確かです。
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