函館っていい所だったんだネ

「(函館には)いい所がたくさんあるのに(函館の人は)何もないと言う」。
転勤族の人たちからよく聞く話だが、まず例として挙げられるのが函館山
多様な森林植生、季節ごとに咲く草花、そして鳥が和ませてくれる。
しかも幾つかのルートが整備されている。春は春、秋は秋で、訪れる人を感動させる。
花を見、鳥のさえずりを聴き、新鮮な空気を吸って、上り切ると函館市街、港、海峡などの景観がひらけてくるのだから、いい所を通り越してぜい沢・・。
函館山の逆方向には公立はこだて未来大学に隣接する丘に造成された道南四季の杜公園。
植木や湿性植物を残したままの小川。秋の草花、飛び交う牒、せせらぎの心地よい音。所々にある腐葉土の上を歩く感触も格別だ。そして東屋のほか休憩所も十分すぎるほど整っている。
今の時代、都市生活者にとって最高のぜい沢は「身近な自然」と言われる。
その点で言うと、函館は恵まれた都市となる。街中こうした場があるのだから。
ただ、住む人がそれを身近に感じているかどうか、となると答えは別。
「もっと利用されていい」。
函館新聞より抜粋しました。