「北海道が好き」95%

■「北海道が好き」95% 命名150年道民調査 定住希望83%、でも将来に不安47%
 北海道新聞社は4日、北海道命名150年の節目を迎えた道民意識を探るため、北大と協力して行った郵送世論調査の結果をまとめた。北海道について「好き」「まあ好き」と答えた人の割合は計95%で、「今住んでいる地域に将来も住み続けたい」とした人は83%だった。一方、今いる地域に住み続けることに「不安を感じる」との回答は47%で半数近くに上った。
 道内の日本人人口は1998年をピークに減り続け、今年1月現在で530万人。転出が転入を上回る「社会減」は6358人に上り、流出に歯止めがかからない。調査では、道民の大半が北海道に愛着を持ち、定住を希望しているものの、将来への不安から移住も念頭に置かざるを得ない実態がうかがえる。
 北海道が「好き」は73%、「まあ好き」は22%だった。今いる地域に住み続けたいと答えた人は、4年前の郵送世論調査の87%から4ポイント減。住み続けることに「不安を感じない」は53%で、「不安を感じる」と答えた人は人口が少ない地域や高齢者層で特に多かった。
 住み続けるために必要なことは「医療・介護サービス体制の維持」の44%が最多で、「雇用の場」25%、「少子化子育て支援の強化」16%と続いた。
 北海道の記録を複数回答で聞いたところ「大自然」62%、「農水産品」61%、「水や空気がきれい」52%、「雄大な景色」36%で、来道外国人が増える要因となっている「自然と食」に、道民が誇りを持っていることが見て取れる。嫌いなところは「雪が多い」65%、「寒い」60%、「夏が短い」46%の順。
(2018.08.05北海道新聞より一部抜粋)